P36ホーク



1050馬力 504km/h
1935年に原型機が初飛行したカーチス社製の本機は、以後のP40
シリーズに繋がる機体である。 基本的に本機の空冷エンジンを
液冷に換装したのがP40である。
真珠湾当日、ほとんど迎撃機が上がれなかった状況下で、圧倒的な
戦力で奇襲をかけてきた日本軍機に対して4機のP36が迎撃に
上がり、九七艦攻2機を撃墜した記録が残っている。
イギリス、フランス、オランダ、中国などにも輸出されており、各国で
第2次大戦の最初期に突入した実戦派の戦闘機でもある。
構造自体は低翼単葉単座引込脚と、最新の設計が用いられている
事に加えて、フラップをスロッテッドフラップとして低速時の翼面積の
増加を計っている。
1941年には一線を引退し練習機として運用され始めたが、改良(?)
後継機のP40の生産と運用に重きが置かれてきた事から見ると、
本機は終戦までその影を戦場に置いていたと言えるだろう。

ウォーバード見出しに戻る