定期予防接種(奈良市からの通知書を受け取った後予約してください。)
任意予防接種(予約により当院で接種できます、費用は予約時に確認ください)
@ジフテリア ジフテリア菌の感染により起こる急性感染症で、菌が侵入した局所の偽膜病変とジフテリア毒素によつて生ずる。発熱、嘔吐、頭痛および咳嗽等を主症状とする。毒素による症状に心筋炎や神経麻痺がある。 A百日咳 感冒様症状が1〜2週間ほど続き、その後連続性の激しい咳嗽が発作的に起こり、息を吸う間がないために顔面の紅潮あり、咳発作のあとに急に息を吸う吸気性の笛音が聞かれる。その後咳発作の回数は減少してくるが、多くは2ヶ月程度続く。乳児期は無呼吸発作や、けいれんのため脳症を起こし、重い後遺症を起こすことがある。 B破傷風 破傷風菌は芽胞形成の嫌気性菌で土壌の中に分布している。外傷、火傷や挫創部位から体内に侵入する。侵入部位で菌が増殖し毒素を産生し中枢神経を侵す。潜伏期は4〜12日であるが、短いほど予後が悪い。開口不能や顔面筋のけいれんによる痙笑に始まり数日以内に硬直性痙攣を起こし、体が弓なりになる後弓反張を呈し、死に至る。 Cポリオ 糞便中に排泄されたウィルスが経口から生体内に侵入し、腸管で増殖後血中に入り、中枢神経に障害を与える。潜伏期は4〜35日(平均15日)上下肢に弛緩性麻痺を生じ、上向性に病変が広がり、横隔膜神経や延髄麻痺を生じ呼吸不全で死の機転をとることもある。後遺症として麻痺が残る。 D麻疹(はしか) 麻疹ウィルスによる全身性感染症である。飛沫感染であり室内で同室になった場合は感染の可能性がある。感染後10日ぐらいに発熱とかぜ症状があり、その後半日程度解熱傾向あり、頬粘膜にコブリック斑が出現し、その後再び高熱と特有の発疹が全身に出現し3〜4日後に解熱と伴に色素沈着を残す。疾患回復期に肺炎や脳炎のために死に至ることがある。 E風疹(三日ばしか) 急性ウィルス性発疹症である。潜伏期は2〜3週間、癒合傾向の少ない紅色斑丘疹、発熱、頸部リンパ節腫脹なとを主症状とする。眼球結膜の軽度の充血や口腔粘膜の出血斑、肝機能障害などがみられることがある。予後は一般に良好であるが、年長児や成人では関節炎の頻度が多い。まれに血小板減少性紫斑病や脳炎、溶血性貧血がみられる。妊娠初期の妊婦が初感染すると先天性風疹症候群児(難聴、先天性心疾患、白内障および網膜症等)が出生する。 F日本脳炎 潜伏期は7〜10日であり、突然の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害及び痙攣等を主徴とする重篤なウィルス性の急性脳炎である。現在死亡率15%、後遺症30%といわれている。豚がウィルスの増殖動物とされており、豚から人への感染はコガタアカイエカを介して感染する。ヒトからヒトへの感染はない。 |
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