タイフーン



2100馬力 650km/h
高速迎撃機として開発された重武装の機体。
7.7mm機銃12丁装備機と20mm機銃4丁装備機がある。
高速性能は発揮したが、高高度での性能が悪いために大馬力に
ものを言わせた、戦闘爆撃機として運用されることになる。
装備エンジンは世にも珍しいH型の気筒配置をしたネピアセイバー
エンジン24気筒で、36000ccもの排気量を持っているが
あまり良いエンジンではなかったようだ。
初期型ではこのエンジンに関するトラブルが多く、欠陥機と言って
も過言では無い程の惨憺たる状態であった。
空中戦ではパッとしなかった本機ではあるが、地上攻撃機として
は優秀で、高速飛行性能と緩降下から撃ち出される8発のロケット
弾は「巡洋艦の艦砲射撃に匹敵する」とまで言われた。
制空権を喪失した中をフランスから撤退するドイツ軍にとっては
非常に恐ろしい存在となっていた。
1937年の産にしてはラジエターの開口部以外の機体設計は
まとまっており、キャノピー回りの設計は先進的な形だ。

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