ウエリントン



1000馬力2発 410km/h
ヴィッカース社の技師バーンズ・ウォリスが設計した爆撃機。
サーの称号を持つウォリス卿はたいそうな天才肌であるようで
5t・10t爆弾やダムバスターなどの特異な、そして非常に
効果的な兵器も開発している。 その技師の設計だけに、本機
も特異な構造をしている。 普通の機体と違い、細長い金属板
を竹カゴのように互い違いに編み上げた構造の上に羽布張りを
施しているのだ。 この構造を用いた胴体と主翼の剛性は非常
に高くなった。 「羽布張り」と言う所に違和感があるものの、そ
の構造とあいまって軽量に仕上がっていると言う。
最初期のドイツ爆撃を担当し各地の主要施設を爆撃した他、
長躯ノルゥエーまで出撃した事もあったと言う。
イギリスの初期の双発爆撃戦力の中核の機体として量産され
最終的には11461機と、イギリス爆撃機中の最多の生産数を
記録し、戦後もしばらく使用された。

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