バラクーダ



1640馬力 367km/h
1937年の仕様書に基づき発注された次期艦攻アルバコア。
よく考えたらさすがにこれは厳しいのではないかと思ったのか
その1937年には既に次期次期艦攻として発注されたのが
本機バラクーダである。
初期型でも1300馬力の力強さ、スマートな単葉配置、そして
全金属製の機体構造。 更に急降下爆撃まで出来る装備付き。
メーカーは信頼と実績の艦攻メーカーのフェアリー社。
さぞ素晴らしい性能を期待して発注したに違いない。
しかし量産に入るまでに、まず生産機種の限定政策の対象と
なり戦闘機や重爆に押される形で量産ができず棚上げに。
ようやく量産体制が取られ1943年に部隊配備が始まると
早速問題が露呈。 特に重量増加による飛行性能の低下や
操縦性の悪さは評判を悪くした。
下方視界を重視した高翼配置の主翼内に何とか主脚を納め
ようとした為に主脚のメインフレームがL字型をしており、これ
また奇異な感じを受ける。 重い機体重量を支える為、かなり
強度を持たせたに違いない。 結果更なる重量増加に・・・。
さてそれでも部隊配備は進んで行き、空母の上にも本機が並
ぶようになっていく訳だが、いまだに幅を利かせる名雷撃機
ソードフィッシュ、アメリカからの助っ人雷撃機アベンジャーと
強力なライバルにだけは事欠かなかった。
おかげで華々しい戦果には恵まれず、わずかにノルウェーの
フィヨルドに潜むテルピッツを攻撃した事が伝えられているが
最終的にテルピッツを撃沈したのはランカスターである。

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