ライサンダー
890馬力 368km/h
地上軍への直接援護を目的とした機体でいわゆる直協機である。
設計に際して短距離離着陸能力が重視され、1936年に初飛行した。
特に主翼が変わった形をしており、ザックリと緩いひし形なのである。
テーパー翼の胴体取り付け部前部が切れ欠いている。
インフローでも狙っていたのだろうか?
高翼式で大きな前縁スラットやフラップを持っており、見ただけでも
かなり低速性能や下方視界は良さそうである。
頑丈な固定脚には小型爆弾を懸吊可能な小翼がついており、その
付け根には7.7mm機銃も装備されている。 なかなかの切れ者。
2型、3型、と開発されているが3型で増槽タンクを装備できるよう
になり、2400kmもの航続距離を得た。
第2次大戦初戦でフランスに派遣され、対ドイツの偵察や観測、場合
によっては火力支援にもあてられたが、ダンケルクまでに全滅した。
イギリス軍が顔を出したほとんどの戦線に直協戦力として装備され
たが順次ハリケーンなどに更新されていきライサンダーの出番は
少なくなっていった。
しかしその後は短距離離着陸性能をいかして工作員の潜入や、レジ
スタンスへの物資補給や連絡活動などに活躍した。
3型で大幅に航続距離が増加されたので、かなりの遠隔地まで活躍
の舞台を広げたと言う。
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