ウォーウィック



2520馬力双発 465km/h
ヴィッカース・ウエリントンの後継機として、機体を拡大大型化した機体。
原型機は、アブロ・マンチェスターで採用されて散々な目に合った異形の
エンジン、ロールスロイス・ヴァルチャーを装備。
予定の性能にはとても届かず、2号機はすぐにエンジンを変更されブリストル
セントーラスを装備して進空した。 このセントーラスは53000cc以上の排気
量の星型複列18気筒と、B29に搭載されたR3350と張り合える程の巨大な
エンジン。 しかも性能的にはR3350より良かったようだが、生産の規模が
小さなブリストル社だった為に生産量が少なく、結局はアメリカのダブルワスプ
が搭載された機体が1942年にMk2型として生産開始された。
それらの就役後に生産された哨戒型や輸送型には本格的にセントーラスが
搭載されていった。
ただ、空力的な洗練性に欠ける事が多い女王陛下の爆撃機の例にもれず、
ウェリントンを単純に巨大化しただけの感があり「双発のB29」の性能には
ほど遠く、爆撃機としての運用は無理な年代に入ってきており、後方任務の、
哨戒任務、輸送任務を割り当てられた。
画像の機体の下には、機外懸架されたライフボートが写っている。
ドーバー海峡に浮かぶパイロットや船舶の乗組員には嬉しい装備。

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