スクア



890馬力 362km/h
1934年のイギリス海軍の要求に従って、1935年4月に試作が
始まった本機は、イギリス海軍艦上機で初めての単葉機であり、引込脚
であり、後縁フラップを持ち、可変ピッチプロペラを装備し、全金属製の
機体だった。 初物尽くしである。
しかも主脚の引込はこの頃の流行りなのか、スピットファイアと同じ外向き
引き上げ式であり、艦上機として不安は無かったのだろうか?
それでも、1938年11月に空母アークロイヤルに搭載されて、大西洋や
地中海にも姿を現した。
主翼内に4門の7.7mm機銃を持ち、爆撃をメインとして何でもできる
機体としてそこそこ運動性も良く、戦闘機としての運用も初めから視野に
入っており、第二次大戦の英海軍初のドイツ機撃墜は、本機によるDo18
の撃墜によるものであった。
1940年4月のノルウェー戦域では、港に係留中のドイツ軽巡洋艦を
16機で襲いこれを撃沈。 ダンケルク撤退戦では上空援護を受け持つ
戦闘機として出撃した。
しかしながら性能的にはもはや当時の航空戦には付いて行けず、190
機生産されただけで以降の発注は無く、次第に前線からも離れて行った。
バトルオブブリテン時には哨戒や船団護衛にはあたったものの、前線で
の活躍は無理で、次第に後方任務に回されていった。

ウォーバード見出しに戻る