Do335プファイル
1750馬力2発 763km/h
通常の双発機は、左右の主翼にエンジンが配置されるが
その既成概念を無視した双発機。
機体の前後に操縦席を挟み込む形でエンジンを配置した
為、出力は双発機並みでありながら、主翼に重量物が
無いおかげで慣性モーメントは単発機並みに小さくなり
運動性は単発機に匹敵する高性能機。
後方のエンジンに冷却問題がおこらないか心配になる
ようなエンジン配置だが、試作機段階ではおこってい
なかったようだ。 さすがは液冷エンジンのベテラン国
ドイツである。
試験飛行で700km/hに近い速度を記録し、量産機で
750km/h以上、そして戦後の連合軍の調査では実に
800km/hに迫る速度を記録している。
出現時期が遅かった上に、ドイツでは既にジェット機が出現
していた為に性能に見合った活躍が出来たかは疑問が残る
が、ジェットエンジンより手慣れた液冷エンジンであるから
整備や維持は楽になったかもしれない。
ただし当時のドイツの国内事情は滅茶苦茶で、どんな形の
機材も動かすのは大変だったのだが・・・。
逆に、後方のプロペラを守るために主脚が長くなり、重い
機体重量とあいまって超高翼面荷重は間違いなく、熟練
パイロットの減少したルフトバッフェでは、離着陸時の
事故が多発したに違いない。
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