Ta152
1870馬力 750km/h
Fw190シリーズの延長上に位置する機体。
アスペクト比の大きな美しく細長い主翼は、幅が14.4mもあり
日本最後の艦上爆撃機「流星」の主翼幅とほぼ同じ長さを持つ。
終戦間際の開発でありながら、1870馬力のJumo213E
と与圧キャビンを装備した高高度戦型と、2100馬力のDB
603LAを装備した非与圧型の中高度用の2本立てで開発が
行われていった。 その上終戦までにはさらに多くの派生型が
計画されることになる。
終戦までに60機程が完成しただけで、ようやく実戦配備された
が、ベルリン近郊の基地からの出撃ではもはや戦況は絶望だった。
出撃もジェットのMe262の離着陸援護の任務が多く、本機の
本来の性格とは離れたものだった。
武装は軸内30mm機関砲1門、主翼内20mm機関砲2門と
あきらかに重爆を意識した武装。
設計者のタンク博士が単身で搭乗していた試作機が、自社工場
から他の工場へ移動途中に4機のP51と遭遇。 戦闘の心得
など無い博士は増速用のブースターを使用し、これらを楽に
振り切ったと言う。
私観では、とても好きな機体の1つで、是非とも飛んでいる所
を見てみたいものだ。
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