Fw190
1700馬力 660km/h
Me109の数量不足を補う戦闘機として開発された機体
だったが、信頼性や実用性、生産性が極めて高く、補助など
とはかけ離れ、主力戦闘機の双璧を成す名機となった。
また、Me109の1本槍で戦術を組み立てて行き、もし
連合軍がその対策を立ててしまえば、Me109の威力が
無くなり非常な不利を招いてしまう。 それを補完すると
言う意味合いもあった。
また液冷エンジン機Me109に対して、空冷エンジンの
戦闘機を用意する意味合いもあったようだ。
新興のフォッケウルフ社に命じられ、クルト・タンク博士
が設計したFw190は1939年5月に試作機が完成。
バトルオブブリテンには間に合わなかったものの、以後の
西部戦線やアフリカ戦線でMe109と共に飛び立つ事に
なる。 後に戦闘機総監となるガーランド少佐も本機を
買っており、Me109より上であると皮肉たっぷりに
空軍幹部の前で言っている。
以後、本機も先輩ライバルMe109も、共に改良と出力
向上を重ね、抜きつ抜かれつの性能向上競争を繰り広げる
事となる。
本機は900kg爆弾の積載にも耐える頑丈な主脚のおか
げで戦闘爆撃機としての運用でも成功を収めており、多用
途機的な一面もある。
空冷エンジン機として設計されながら、液冷エンジンに換装
してさらなる高性能を手に入れ、最高の機体Ta152へと
つながっていく。
液冷機への改造は機首に環状ラジエターを装備することで
最小限度の設計変更で済ませているので、一見、空冷機に
見える。
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