Fw187
960馬力2発 630km/h
1937年に初飛行した、双発単座の機体。
馬力の低いエンジンを付けた試作機でも、主力機Bf109より
60kmも速い速度を達成した、第2世代の双発機である。
速度を重視したアメリカのP38に匹敵する、素晴らしい素質を
秘めた機体であった。
極端に空気抵抗の極限を目指した設計の為、機体は極めて
コンパクトに設計されており、大柄なドイツ人にはかなり窮屈
だっただろう。
一部の計器はコクピット外に取り付けられる程だった。
双発機の飛行性能としては、同時期の他機とくらべ高いものが
あったものの、本機は不運であった。
同じ双発のBf110が同時期に開発されていた為に、そちらが
生産優先されてしまい、本機は結局不採用となってしまった。
Bf110がお世辞にも傑作機と呼べない事から考えれば、
明らかにドイツ空軍上層部の失態である。
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