He177



??馬力4発 490km/h
2つのエンジンを左右に連結して1つのプロペラ軸を回すと言う
特異な動力を持つ4発機体。 1つの連結エンジンが3100馬力を
出すと言われている。
この機体には「急降下爆撃」と言う4発機にとっては無茶な要求が
付けられており、それがこの特異なエンジン配置に関係しているの
かとかんぐってしまう。
おかげで飛行中の発火なども続発。 部隊配備されたものの、まと
もな活躍は望むべくも無く、戦況の悪化から爆撃機の活躍の舞台も
無くなった為に前線から消え去った。
無理な要求と無理な設計が組み合わさり、無駄な努力と無駄な損害
を出してしまった超失敗機。
ソ連のウラル工場群を爆撃できなかったゲーリングが、「He177
に急降下爆撃さえ要求しなければ、ウラルを爆撃できる優秀な爆撃
機になったのに。」と激怒したらしいが、急降下爆撃の要求を出した
のは本人の指揮するドイツ空軍である。
大戦末期、極普通の4発機に改修されたHe177が試作され、それ
なりに優秀な飛行性能と信頼性が得られたと言う。

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