Do17
1000馬力2発 410km/h
出現時では、小型にシェイプされた機体に1tの爆弾を積み、高速を
誇った機体。 しかし30年中盤の高速機も、40年代にはすでに高速
機では無くなっていたのが不運か。
地面を這うような超低空での機動性が良かったらしいが、防空能力の
低い前線でならともかく、イギリス本土でその力を発揮した時の損失
は大きかったと言う。
たとえ帰還できたとしても、被弾のあまり廃棄処分になったり、機上で
戦死した搭乗員の損失も大きな打撃だった。
バトルオブブリテン時には、既に息切れしてくる時期にさしかかって
きていたのも不運だった。
戦況の推移に伴い、エンジンを換装強化したDo215や、更に新型の
Do217などに進化していった。 Do17系の強化は上手くいかなかっ
たと言われる事が多いが、Do217に至っては520km/hで4tの
爆弾を積載できると言うから、絶対的には別機のようになっていると思う。
しかし戦況の悪化と技術の急速な進展から、最新のDo217でも活躍
は難しく、爆撃機ではなく夜間戦闘機としての比重が大きくなっていく。
本機は赤外線照射装置と赤外線スコープを用いた初期の夜戦装備
「シュパナー」を搭載した。 このシュパナーは視界が狭くあまり実用的
ではなかったらしいが、初期のレーダーと組み合わせた迎撃戦で活躍
している。
後継のDo217は以後も夜戦として用いられ、大型のJu88夜戦、小型の
Me110夜戦を補完する夜戦として、何とか戦争末期まで戦い抜いた。
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