Ju86P/R



950馬力双発 423km/h
第二次大戦では、迎撃を受けにくい高高度偵察機の必要性が
認識されだし、ターボ過給器と与圧キャビンが必須とされた。
旧式化したJu86を対英偵察機として転用したのがP型で、外見
も何も違っている。 機首の空力的洗練と主翼端のテーパー角
変更による延長が主な違いである。
与圧キャビンが納められている為に機首は少々大きいが・・・。
エンジンは相変わらず自社のディーゼルエンジンを選択。 
最終的にターボ過給器付Jumo207は950馬力を出すようになる。
大型の自動撮影カメラを3台装備し、1940年頃からイギリスへ、
独ソ戦開始後はソ連奥地に、1942年には地中海から遠くエジプト
にまで脚を伸ばした。
つまり、バトルオブブリテンでも、東部戦線でも、北アフリカ戦線でも
運用されたということである。 少数生産された「戦略偵察機」は
まさしく、そこら中、に投入された。
対抗手段として高高度迎撃用に改修された迎撃機によって被墜機
が出たところで、P型の実質的な運用は終焉を迎えた。
後継機のR型は更に翼端を延長し、エンジンも強化。 高高度性能
も更に改善を加えて15000mを目指したが、試作に終わった。
そういった機体が活躍できる戦況ではなくなっていた。
(画像は更に翼端を延長したR型、翼幅32m)


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