Bf108



240馬力 305km/h

1933年にナチスドイツの国威発揚を目的とした政策で、ヨーロッパ国際
飛行レースへの参加が決定され、1934年には本機の開発が始まった。
2名の操縦者が並列で座る構造で、一見レースには向かなさそうなレイアウ
トだが、後部に更に2人分の席を確保できるので、後には民間転用も可能な
設計となっていた。機体構造は当時としては先進の全金属製セミモノコック
構造が採用されていた。 
レースには4機が参加し、優勝は逃したが最高速度を記録したという。
Bfのディジグネーションを持つバイエルン航空機製造は、ここまで民間機
ばかりの会社であったが、この後ヴィリー・メッサーシュミットが社主とな
り、ナチスへの覚えもめでたくなった事ともあいまって、軍用機への道を
歩みだすこととなる。
その基礎となったのが本機であり、本機から派生したMe109である。
本機自体もドイツ空軍に制式採用され、連絡機などとして用いられた。
後にその生産は占領後のフランスのノール社に移管され、第2次大戦後も
しばらくは生産が続けられたという。

現在でも飛行可能な機体がそれなりに残っている。

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