Ha139



600馬力4発 288km/h
ブロムウントフォス社の航空機部門ハンブルガー航空機で製造されたために
当初は「Ha」のコードが割り当てられていたところが、メッサーシュミット
のBfがMeに変化したところと同じ雰囲気が感じられる
本機に搭載されたユモ205Cはドイツお得意の航空用ディーゼルエンジン
であり、大型な四発機という事もあいまって航続距離は5000kmに迫る。
本来が民間の長距離輸送用の機体として、アメリカ東岸との大西洋横断飛行を
していたのだが、第二次大戦がはじまると、画像のようにカタパルト艦からの
発艦も行われるようになった。 このカタパルト艦すらも元は南極探検などに
任じていた非武装船である。
もちろん他国の空軍と喧嘩出来るような機体ではないために、水上機の常とし
て、哨戒任務や輸送任務にあたっていたが、後に1機が消磁リングを装備して
機雷掃海任務にも従事した。 このリングは、アンテナ部分が綺麗な円形でな
く直線で支点を繋げたような歪な形である。
何かFw200のような歴史であるが、こちらはもっと生産機数が少なく、わ
ずか3機しか運用されていない。
後に陸上機化したBv142が開発されたが、こちらも生産機数は4機。
30名の武装兵を輸送できたというが、細々とした運用がわずか2年続いただ
けで、すぐに前線からは引き揚げられた。
これだけ少ない運用機数では予備部品などの調達に苦労したであろうと想像で
きるものだ。

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