Bv222



1200馬力6発 390km/h

1940年9月に1号機が正式に登録されたBv222は、全幅46m
全長36.5mに及ぶ巨大な飛行艇である。
安直な比較だが、後年のB−29より大きいのは驚異。
主翼の桁を巨大な鋼管筒として、その中にも燃料を入れる事により
6000km以上の航続距離を誇るこの6発飛行艇は、元々ルフトハン
ザの旅客用として開発された機体だった。
ところが1940年と言えば、既に第二次世界大戦が始まってしまっ
ており、とても大西洋横断航路(すなわち独米線)などは就航で
きる訳も無く、すぐにドイツ空軍に移管される事になった。
テストで多少の改善点は指摘されたが、この巨大機にしては驚く
程スムーズに改良は進み、初期型がV1〜V8、量産型がC09〜
C13のコードを与えられた。 
本来の星型エンジンを、航続距離の伸長や、Uボートとの燃料の
互換を確保する目的で、ディーゼルエンジンを装着された機体も
あった。
軍用輸送機としては、北はノルウェーから南は北アフリカまで広
範囲で輸送任務に当たったが、元来が飛行艇なので活躍の場が海
の近くに限定されるのはやむおえないところではある
ドイツ空軍は長距離海上哨戒機としての運用も念頭にあり、Fu
G200捜索レーダーや、後方警戒装置などを装備した機体の用
意もあった。
戦争期間を通じて生き延びた機体は、終戦時に自沈させられた機
体や、戦後に鹵獲された機体もあったという。


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