Re2000
986馬力 530km/h
それまでは大手航空機産業の下請け的な役割を担っていた
レッジアーネ社が、1938年に設計した初の戦闘機。
アメリカ航空界に関わりを持つ技師が設計人に加わっている
事から、アメリカのP−35などの似た外観を持っている。
比較的低馬力ながら大柄な空冷エンジンを使用しているが
当時のイタリア空軍では高い性能を持っていた。 しかし
防弾装備などに難があり正式採用は見送られ、輸出用の
機体として活路を見出した。
また、空軍には不採用だったものの、海軍からお声がかかり
1940年に海軍の護衛機として改良が加えられ、1000馬力
級エンジンへの換装、キャノピー後部のガラスを鋼板化、機体
強度の向上、などが図られている。
1942年には戦艦からのカタパルト射出などの試験が行われ
空母が無かったイタリア海軍も、さすがに艦隊防空にはわずか
ながら気を使っていた跡が見え隠れしている。
外国機としては軽量小型の機体で馬力も低い、しかしながら
良好な性能に加え、防弾の無い翼内燃料タンク。 まるで
零戦のような印象のカタログスペックだ。
ウォーバード見出しに戻る