MC200



870馬力 502km/h
1937年末に初飛行した、開戦時のイタリアの主力戦闘機。
イギリスのスピットファイアの設計者レジナルド・ミッチェルと
シュナイダーカップを争ったマリオ・カストルディ技師が設計
した機体。 その割には見かけスマートさに欠けると思うが
そこはイタリアのお国柄で、パイロット達からの難儀な注文が
大きく反映されている。 視界向上の為にコクピット位置を高く
しなければならず、せっかくの密封風防も開放式に改修さされ
るなど、レーサー機では考えられない設計なのだから仕方ない。
それでもG50やRe2000と共に初期のイタリア戦闘機
トリオの中で最も多い生産機数を誇る1153機と言う数が
本機の高性能を示しているのではなかろうか。
開戦前にスペイン内乱へ参加、開戦後は北アフリカ・地中海
バルカン半島などで戦を繰り返したが、格闘戦に固執する
パイロットや、イタリアの泣き所のエンジン関係の問題に足を
引っ張られてしまい、機体性能以下の戦績しか残せなかった。
休戦時には極わずかな機体しか残っていなかった。

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