九六式艦上戦闘機



寿41型680馬力 435km/h
当時の日本の技術的結晶と言える機体で、日本の艦上機を
一気に世界レベル以上に押し上げた軽戦闘機。
様々な新技術を投入した結果、期待を上回る高性能を発揮し、
零戦完成まで日本海軍の主力戦闘機の座を占めた。
艦載だけでなく大陸の陸上基地などにも配備され、奥地爆撃の
直援任務や迎撃任務にも使われた。
後の太平洋戦争で海軍の主力となったベテランパイロットの
多くが、本機に搭乗しその技術を培っていった。
最後に本機が(まともに)実戦投入されたのは珊瑚海海戦で、
空母「祥鳳」に搭載され艦隊上空直衛に就いていたが、
結局敵機の攻撃を防ぎきれなかった。
既に旧式化していたのだから仕方ないのであるが。
間に合うように艦隊の全空母へ搭載できるだけの零戦を生産
できなかった国力の浅さが原因なのである。
日本は初の戦没空母を出すという損害が結果として残る。

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