零式艦上戦闘機



栄２１型１１３０馬力　５６５ｋｍ／ｈ
強力な武装と長大な航続力、そして旋回性能。　ベテランから素人まで
誰にでも扱える素直さ。　日本機にしては高いレベルの稼働率。
防弾装備の欠如という致命的なハンデを背負いつつも、開戦冒頭には
連合軍側に「交戦を避け、逃げよ。」と命令を出させるほど震えさせた。
軍隊が「敵機を見たら逃げろ」と言うのである。　どれ程のショック
だったか、わかって頂けようか？
中期には「ソロモンは零戦の墓場」と言われる程の激しい消耗戦を
強いられ、多くの機体が搭乗員と共に南の海に散った。
そして最期は、パイロットと共に敵艦隊に突入していった。
レイテ沖で、台湾沖で、硫黄島沖で、沖縄沖で、数々の戦場で、
パイロットと共に日本海軍の運命を背負って散っていったのである。
世界の航空史上に残る名機は様々な改修を受けて、日本と共に終戦
まで戦い抜く事になる。
惜しむらくは、有力な後継機を得れなかった「不運」であろう。
これは勿論、零戦の責任ではなく、硬直しきった軍上層部に原因がある。
画像は単排気管の５２型で、何の部隊マークもなく増槽を付けている
事から、フェリー中の一葉ではないかと思われる。

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