局地戦闘機 雷電 (ライデン)



火星23型1800馬力 616km/h
日中戦争や満州事変でインターセプター(迎撃機)の必要性を
認識した日本海軍が、対爆撃機用の機材として発注した機体。
比較的早い時期に出来て然るべき機体だったが、日本には適切な
戦闘機用高馬力エンジンが無かった事が災いし、少し無理な設計
とならざるおえず、エンジン系統のトラブル等で実用化が遅れた。
また実験飛行中の意外な機首下げ事故などで、信頼性も疑問視され
ベテランパイロットからは使い慣れた零戦の方が好まれ、新人からは
「恐い飛行機」と言われ嫌われた。
新人パイロットが多くなると、訓練中や離着陸の事故も多くなり、
それでなくとも少ない雷電が、少なからず戦わずして失われていった。
対B−29本土防空戦では相応の戦果を上げたものの、いかんせん
生産数が少なすぎた上に、「グラマンと喧嘩はできない」と言われる
味付けの戦闘機だけに、使い方が難しく、対重爆専用機の様相が伺える。
試作発注時の目的には十分合致した性格といえるが、発注者と使用者の
間に目的のギャップがあったと言えよう。
その証左に、実戦期間が短いにも関わらず多くの改良型や派生型が生産
され、特にターボ過給器装備機には期待が寄せられたが、遂に真価を
発揮するには至らなかった。

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