局地戦闘機 紫電 (シデン)



誉21型1990馬力 583km/h
「雷電」の開発のもたつき、エンジン周囲関係の不具合、などから
代役の局地戦闘機として水上戦闘機「強風」を陸上機化した機体。
元が水上機だけに中翼配置となっている主翼に対して、二段引込脚を
装備したが、それが終戦までトラブルの素となった。
また、その中翼配置の主翼の為に下方視界が悪いと言う、搭乗した
者にしか、なかなかわからない欠点も内包していた。
誉エンジンの可動率も決して高くなく、全般的に整備泣かせの機体
だったと言えるが、これも設計レベルと実際の工業レベルのギャップ
が生み出した、些細なトラブルが重なった結果である。
それでも、後にできあがる「紫電改」と共に日本海軍最初の実用
2000馬力級戦闘機として少数機ながら、終戦まで戦い抜いた。
松山の海軍343航空隊配備機のエピソードは有名である。

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