艦上攻撃機 流星 (リュウセイ)



誉12型1850馬力 543km/h
日本海軍の最後を飾る艦上攻撃機。 急降下爆撃もできる機体で
「烈風」等といっしょに大型空母に搭載の予定であったが、時、
既に遅かった。
本機が完成した頃にはまともに作戦行動のとれる機動部隊は存在
せず、一度も「艦載」されていない。
終戦寸前にラッシュをかける様に出撃を繰り返すがもはや戦果など
望むべくもなく、ろくに訓練すら受けさせてもらえないパイロットと共に
敵艦隊の防空網の餌食になってしまう事になる。
わずか111機の生産量では部隊編成すら難事だったろう。
1945年8月15日午前10時50分、2機の流星が木更津基地を
飛び立った。 800kg爆弾を搭載した神風特別攻撃隊第七御盾隊
第四次流星隊の2機4名である。 4名の名前はあえて記さない。
一番機は主脚の故障で帰投を余儀なくされた。 二番機に帰投する
旨を伝え了解の手信号を確認したが、旋回を終えると、既に二番機
は見えなかった。
一番機、11時30分に基地に帰投。 そして12時00分、玉音放送。
神風特別攻撃隊第七御盾隊第四次流星隊の公式出撃機数は1機。
二番機の消息は不明。 これが流星の最期の出撃である。
逆ガル翼の主翼からは、力強さより悲壮感さえ感じる。

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