九五式1型練習機



ハ13甲350馬力 240km/h
九五式は用途や発動機違いで3型まである。
発動機換装によって初歩練習機としても、中間練習機としても
使えるように製造指示された機体だった。
今で言うユニバーサルデザインの先駆けとも言えるだろう。
試作段階では150馬力のエンジンを装備していたが、性能不足
の為に350馬力に換装。 正式に採用された経緯がある。
この1型は元々は中間練習機として採用されたが、太平洋戦争時
には初歩練習機として運用された。
昭和10年に制式採用され昭和19年までで2618機が生産
され、日本陸軍の主力初歩練習機であり続けた。
機体色をオレンジ色に塗っていたので、海軍の九三中練と並んで
同じ「赤トンボ」と呼ばれていた。
沖縄戦への特攻機の大量投入で戦力を壊滅的に喪失した陸軍は
沖縄戦末期に本機による特攻出撃を大量編成し待機させた。
幸いな事に、沖縄戦終結から終戦までの間に大量出撃の機会は
無かった。
とは言っても、おそらく連合軍の本土上陸作戦にあわせて温存
していただけだろうから、終戦が遅れれば、当然ながら練習生の
乗った機体が大量出撃しただろう。


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