極光


火星25型1850馬力2発 550km/h
母体となった銀河は誉エンジンを装備していたが、不調があいつぎ
なかなか稼働率が上がらなかった。 そこでエンジン直径の増加を
忍んで、元々爆撃機用の大型エンジンとして設計されていた火星エ
ンジンに換装した機体が生産された。
その機体を元に、大型の夜戦として生産されたものが本機であるが、
実際は誉の銀河を改造した機体もあった。
いずれも20mm機関砲2門をコクピット後部に装備し、機体重量は
増加したが、爆装を廃止したためそれなりの飛行性能を得た。 
また極光は2人乗りで生産されているが、銀河を改造した機体は3座
のままであり、100機に満たない生産数でありながら、生産型と
改造型、2種類のエンジンと、色々なパターンが混成されていたも
のとうかがえる。
初期には昼間迎撃に参加した機体もあったが、硫黄島に前進した
P−51が護衛に付くともう手も足も出なくなった。
また、いくら日本の基準で高速爆撃機とは言え、B−29との超高
高度戦闘では追いつくのも難しく、結果として昼間は退避するしか
策はなくなってしまった。
画像でも背中の円形のアンテナの前方に2丁の20mmが見える。
その周囲に弾痕のようなものが見えるが、駐機中を襲われたのかと
推測できる。
テイルレターの「ヨD−191」は、「ヨ」が横須賀鎮守府所属
「D」は4番目に編成された航空隊、の意味です。

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