一式貨物輸送機


ハ25、980馬力2発 398km/h
元々はロッキードの旅客機「スーパーエレクトラ」を40機程輸入したもので
それらはロ式輸送機と呼ばれた。
製造権利を得ていた立川飛行機が、低速時の失速特性を改良した機体の製造を
引き受けて生産した機体が本機である。
主に主翼のフラップの改良や、胴体の延長による積載量の増加が図られた。
また国産エンジンへの換装時に多少の速度低下を招いたものの、実用性には
問題なく、そのまま実戦部隊に配備されていった。
一式輸送機との錯誤を避けるために一式貨物輸送機と命名されたが、実際には
貨物だけでなく、空挺部隊の輸送にも用いられた。
開戦当初にパレンバンに降下する落下傘部隊のフィルムとされる映像には本機
も登場する。
おおむね空挺隊員なら10名、貨物なら1.2t程度を積載できた。
120機程が生産されただけだったが、終戦まで雑多な輸送任務に用いられて
細々と飛び続けていたという。
「スーパーエレクトラ」はイギリスでも「ハドソン」としてライセンス生産
されており、米英日で生産された事になる。

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