戦略爆撃機 3
損 害
硫黄島の寸前で不時着水したB−29。
胴体後部が破断し、逆立ち状態で不時着水しているB−29。
日本本土上空、空対空特攻を受けて被墜するB−29。
必死のパイロットの命と引き替えの戦果。
命が命を奪う。 まさに悪夢の瞬間である。
B−17やB−24を遙かに上回るB−29をもってしても、
ドイツに劣る防空網しか持てない日本軍からの損害を無くす
ことは不可能だった。
対日戦、B−29の戦闘における完全損害は415機に上る。
地上で撃破された機体も多数有る。
性能差、国力差、戦勢の勢いなどを考え合わせれば、B−29の
損害は、当初の予想を遙かに超えている。
日本軍とB−29との戦いは約15ヶ月間に渡る。
単純計算だが、無敵と言われるB−29は毎日1機ずつ損失して
いった計算になる。
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