攻撃の難しさ


以前、何かの本で読んだと思うのだが、敗戦が濃厚となった頃からの
飛行機の生還率はどうであっただろうか?
100機の銀河を通常爆装で出撃させ、米第38機動部隊を攻撃した
と仮定する、日本軍首脳部の「計算」である。(うろ覚えだけど。)
@ 哨戒網のピケット駆逐艦とその直衛戦闘機による迎撃
A 連絡を受けた迎撃機による迎撃。
B 接近、攻撃前に防御砲火による迎撃。
C 攻撃直後、防御砲火による追撃。
D 離脱時に迎撃機による追撃。
それらをかいくぐり、燃料、航法、機体の被弾といった問題を発生させ
ずに生還する確率は、何と0割0分5厘、0.5%!
1機も戻って来れない。 つまり全滅である。
しかも、100機どころか10機の銀河すら同時運用は難しかったの
だから、言葉が無い。

 
軽量の零戦の20mmを降ろして、さらに軽量化   時速200km/h程しか出ない練習機「白菊」
した零戦ですら、撃墜されてしまう。          訓練生が乗って出ても、突入どころか接近も困難。
両翼に破孔が開き、尾翼が飛散する寸前。     その事実は出撃するパイロットが一番良くわかっていた。


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