それぞれの目指すもの


残念ながら、通常の巨砲はこれ以上の進化は難しいと思われる。
砲弾はその姿を巡航ミサイルに変化させていくだろう。
威力は落ち、単価は上昇するが、何と言っても、精度と射程距離が
桁違いに違ってくる。
第2次世界大戦の中〜末期、アメリカ戦艦の艦砲はレーダー射撃によって
飛躍的に命中精度を高めた。 射程を伸ばす為に、口径比を増大させる。
これが、今後も目指す先となるだろう。


SKレーダー(対空)  SCレーダー(対空)  SOレーダー(対水上)  SGレーダー(対水上)
いずれもアメリカ軍が常用した高性能な艦載レーダー機器。

費用対効果の点に於いて、戦場から砲弾が消える事はないだろうが、
ゆっくりとだが、確実に、ミサイルが幅を利かせて来るだろう。
特に、歩兵携行型の対空、対戦車ミサイルは重要な位置を占めている。
第2次世界大戦の頃から、歩兵携行の対装甲物兵器はあった。
アメリカ軍の用いた、いわゆるバズーカ砲。
ドイツ軍の用いた、パンツァーファースト。
いずれも無誘導で、炸薬の爆発力にモノを言わせる兵器だ。
今後は、精密な誘導装置を持ち、最大射程を伸ばし、貫通力を増大させる
方向に行く事は間違いない。

その先には何が待ち受けているのか?
SFではないが、
・新たな発射機構の開発による、システム自体の革新。(レールガン等)
・レーザーなどを用い、質量に頼らない破壊力を持たせる。
などが、それに当たるのではなかろうか?


特集見出しに戻る