カテキズム作戦



攻撃開始から第617中隊が帰還進路を取るまで約8分程。
ドイツ戦闘機は間に合わなかった。 各機は邪魔される事も無く爆撃を終え
今やドイツ最後の巨艦は赤い艦底を見せている。
当時の乗組員1500人のうち、約700名が戦死。
しかし見事なほどの迅速な救助作業の結果約800人が救助された。


巨艦の最期。 第2次大戦中に世界各地で見られた、航空機による戦艦の
撃沈劇。 欧州に於いてはこれが最後のものとなった。

後日のモスキートによる偵察が、ティルピッツの最期を英軍に伝えた。

1945年2月、ティルピッツ撃沈の責任を問われ、JG5航空団司令
ハインリッヒ・エールラー少佐は軍法会議にかけられ、その座を奪われた。
しかし、もしエールラー少佐でなかったら、ランカスターを迎撃できたろうか?
誰が司令でもおそらく同じ結果になったろう。
エールラー少佐は後にアドルフ・ガランド率いる第44戦闘団の一員となり
Me262戦闘機のパイロットとして生涯を閉じた。



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