F4Fワイルドキャット



1200馬力 512km/h
一時はF2Aに新型艦戦の座を奪われたが再設計の結果、その座を
奪い返した機体。 なにせ本機は設計段階では複葉だったのだから。
緒戦の太平洋に於ける米海軍の制空権は、本機の双肩にかかっていた。
そしてサッチ・ウェーブ戦法の考案者ジョン・S・サッチ少佐の搭乗機
でもあり、F4F+無線機+サッチ・ウェーブ戦法が序盤戦で零戦に
対抗しえた唯一の戦闘パターンであった。
通常は12.7mm機銃4門の武装だが、一部には6門を装備したタイプ
もあった。 しかし、生産ラインの違いや、重量増加による飛行性能低下
を危惧され、すぐに元の4門装備へともどされている。
実際の所、重武装は高馬力のF6Fに任せれば良いと言う事になったの
ではないかと思う。 後継機F6Fの量産がそれだけ急ピッチに進んだ
と言うことでもあろう。
同時期に開発された1000馬力級の名機「零戦」に比べてパッとしな
いイメージがあるが、終戦まで護衛空母などに搭載され防空、哨戒、
対地攻撃などに活躍した事を考えると派手さは無いが「良い」機体と
言えよう。
まあ優勢だったから運用できたのだろうが・・・。

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