F4Uコルセア



2000馬力 684km/h
逆ガル翼が特徴的な機体だが、アメリカの実用戦闘機として初めて
時速640km/hを越えた機体でもある。
本来、艦載用として発注されていたが、速度を追求した設計から来る
劣悪な前方視界などから、艦上機としては運用が難しいとされ、
最初は陸上機としてニュー・ジョージア島所在の海兵隊によって運用
されるが、戦争終盤になると艦隊防空の強化が必要となり、空母での
運用が始まった。
独特の主翼形状は主脚の短縮に役だった他、胴体と翼付根部分の間を
流れる空気の抵抗干渉を少なくし、結果的に速度の向上に役立っている。
また、大直径のプロペラを装備しても、地面(甲板)とのクリアランスが
十分取れる為に、設計当時、戦闘機用としては異例の大直径プロペラを
装備しており、これも速度の向上に一役買っている。
そのプロペラ自体も、最初は3枚ブレードであったが、4枚ブレードに
変更された型もある。
キル・レシオだけを比べればF6Fより優秀で、後年は朝鮮戦争まで
活躍した事から、一部には最強のレシプロ機との評価もあるが、投入
された機数が違うので一概には言えない。 日本軍パイロットには、
F6F相手の方がやりにくかったと言う方もおられる。
ただ、水メタノール噴射をかけた時の加速は凄まじく、多くのパイロット
の命を救ったのも事実である。
標準タイプは12.7mm機銃6丁の武装だが、画像の機体は20mm
機関砲4丁とAPSレーダーを装備した夜戦型。

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