F8Fベアキャット



2250馬力 719km/h
小型の機体に大馬力エンジンを搭載すれば高性能機に仕上がるのは
一般的な常識だが、その見本のような機体。
F6Fより2回り小さな機体に対し、より強力なエンジンを搭載している
のだから、もう言葉が無い・・・。
その大馬力から来る短距離離陸性能は素晴らしく、当時の艦上機と
しては世界最高の艦戦だったに違いない。
F6Fより劣っているのは航続距離だけで、これは機体が小型な以上は
避けられない運命である。
本機の主翼は、過加重が加わると翼端が飛散して、翼全体にダメージが
及ぶことを避ける設計になっている。
実戦配置は1945年8月で、終戦に間に合わず、実戦記録は無い。
そして時代に流れるジェット化の波には抗えず、性能に見合う活躍を
果たせず、順次姿を消していく。
F8Fは太平洋戦争後に2つの活躍をしている。
米海軍の曲技チーム・ブルーエンジェルスの2代目装備機となり、衆目
を集める時代があった。(ちなみに初代はF6F)
そして今も尚、アメリカのエアーレースなどでは活躍している。

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