SBDドーントレス



1000馬力 405km/h
ほぼ大戦全期間を通じて使用された機体で、ミッドゥエーの奇跡の立役者。
参戦した日本の4空母は全て本機の犠牲者である。
穴あきダイブブレーキが特徴的で急降下爆撃機の見本のような機体。
小型で低出力ながら爆弾の搭載量は比較的大きく、ライバル・九九艦爆より
次期艦爆・彗星のそれに近いものである。(速度はずっと遅いけど・・・。)
前方固定12.7mm1丁or2丁、後方旋回7.62mm2丁の武装では
重武装とは言えないものの、クリーン状態での運動性の良さとあいまって
それなりに役に立つ場面もあったと言う。
私的にはとても好きな機体の1つなのだが、惜しむらくは、艦載機として
必要な、主翼折畳み機構を装備していない事である。
真珠湾奇襲の際に洋上訓練中の本機が、侵行中の零戦隊と遭遇してしまい、
真珠湾で最初の犠牲機となったが、後年トラック島空襲の折りには、在島
在地機の殆どを撃破する戦力の一翼を担って、その雪辱を果たしている。
中部太平洋でアメリカ軍が攻勢に出てからも尚、艦爆の主力として第一線に
あり、SB2Cの配備後も陸上基地などからの運用で、上陸部隊の近接支援
などに多用されている。
日本の撃墜王の一人、故坂井三郎氏を撃破(撃墜じゃない)したのも本機。
そういった意味ではドラマの多い機体か。

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