TBFアベンジャー



1700馬力 436km/h
あまりにも有名な機体。
大戦中盤以降に航空攻撃によって撃沈された日本主力艦の大半は
本機の攻撃を受けて沈んでいる。 F6Fに護られた本機が雲霞のように
押し寄せる時、日本艦の運命は定まったと言っても過言ではあるまい。
パイロットにとっての「宿敵グラマン」はF6Fであるが、艦船乗員に
とってのそれは、本機の事である。
これからのスタンダードとなる胴体内爆弾倉を装備。 機体上部には
特徴的なボールマウント式旋回銃塔、機体下部には下方防御用の旋回
銃を装備。 (銃手は忙しかっただろうと思う。)
総重量約7トンに達する本機ではあるが、カタパルトさえ装備されていれ
ば、小型の空母からも運用できたと言う。
デビュー戦のミッドウェー海戦では、ミッドウェー島から発進した機体
6機が、あっと言う間に全滅。 戦果無し。
しかし量産が進み、艦載されるようになり、F6Fと共に攻勢に出ると
その威力は非常に大きいものとなっていった。
日本内地へも当然の如く飛来し、爆弾や機雷をバラ撒き、多くの通商
輸送路を破壊している。
同時期に開発された「天山」の9倍近い9836機もの生産数を誇り、
「数は力」を体現していると言えよう。
アヴェンジャー(Avenger)は日本語で「復讐者」を意味している
余談だが、元米大統領のジョージ・ブッシュ氏も本機に搭乗し、出撃、
見事に撃墜されている。(もちろん救助された。)
1945年12月、バミューダトライアングル海域でフライト19のコードを
持つ5機のTBFが行方不明になった事は有名である。

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