TBDデバステーター



900馬力 332km/h
第二次大戦が始まった時には既に旧式化していたが、ミッドウェー海戦に
参加。 やはり散々な目に会い、出撃機41機中35機が撃墜されて
戦果は無しと言う悲劇を演出し、以降は第一線を退いた。
しかしTBDが直掩機を低空に引き付け、弾薬・燃料の消耗を強いた為
SBDの急降下爆撃が非常に効果的に行えたのは事実である。
結果論に過ぎないし、戦死したパイロットには言う言葉もないが、
戦術的観点から見れば決して無駄死にではなく、戦略的観点から見れば、
日本の主力空母の半数、実質的に海軍戦闘能力の半分を一挙に撃滅
する流を作った立て役者とも言えるだろう。
空母が残っていれば当然生じたであろう「被害」を一手に引き受けた
感がある。 戦争と言う事態の冷酷無慈悲な本質を垣間見れる。
本機が開発された頃の各国の主力雷撃機は複葉だったので、その時点
での性能は、確かに一級品であったと思われる。
米海軍制式艦載機として初めて主翼折畳み機構を装備したのも本機で
あるが、「寄る年波には勝てない。」と言ったところか・・・

なぜか私はこの機体を見る度に「グッピー」と呼びたくなる。

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