P38ライトニング



1150馬力2発 675km/h
双胴双発の機体の中央にコクピットを設けたその形が、とにかく印象に
残る機体でしょう。 30平方m以上の大きい翼面を持つが、それ以上に
2つのエンジンと2つのターボ過給器系統から来る大重量のおかげで、
200kg毎平方メートルを越える翼面加重の為、水平面での格闘戦は
とてもできないが、900km/hにも達する急降下制限速度を利した
一撃離脱戦なら、追随できる戦闘機は無い。
高速迎撃機としての開発コンセプトから装備されたターボ過給器のおか
げで高高度における戦闘能力は優秀で、双発大型機ゆえに航続距離
も長いと来れば、M型、9923機に及ぶ生産機数はうなずける。
太平洋戦線では重火力と大航続距離を生かし、ヨーロッパ戦線では
高高度能力のおかげで、初期の爆撃機護衛戦闘機としてB17やB24
の護衛を引き受けている。
標準武装は20mm機関砲1門と12.7mm機銃4門だが、一部には
変更された機体もある。 翼内武装は無く、機首に集中装備されている為
効果的に火力の集中が行われるメリットがある。
通常の戦闘機の操縦桿と同じ操作系統だが、大型機の操縦桿のような
変わった形の操縦桿を装備している。 両手でがっちりとホールド出来る
ようになっているのだが、高速で急降下した時の引き起こし時には有効
だったと思われる。
また、従来の尾輪式ではなく、前輪式の降着装置を採用しており、この
高翼面荷重機に対し、できるだけの安全性を確保しようとしている。
(もし尾輪式なら三輪ではなく四輪になるのかな?)

ウォーバード見出しに戻る