P47サンダーボルト



2000馬力 664km/h
ターボ過給器を装備した超重量級戦闘機で、初期型でも5.7t、
最終的には8tにも達する重戦闘機。
12.7mm機銃8丁の武装は実戦で活躍した昼間用単発戦闘機
としては群を抜く火力を誇り、15600機以上の生産機数を誇る。
これは米陸軍航空隊全戦闘機の中で、最多の記録である。
P47D以降はそれまでのファストバック式からバブルキャノピーに
変更され、総生産機数の8割を占めている。
(正確にはD型の極初期まではファストバック式。)
ヨーロッパにおける長距離援護任務を課せられた為に、増槽まで
利用して850kmの行動半径を稼ぎ、P51が登場するまでは
重爆の援護戦闘機として活躍。 その後も大搭載量の攻撃機とし
て運用されている。
P51が出る迄の対日戦では、P38ほど一撃離脱に徹しなかった為、
P38よりくみしやすいと評する日本機の搭乗員もおられるが、
重火力と、馬力と重量にモノを言わせた縦方向の機動、は侮れな
かったハズである。 末期の戦いではヨーロッパでの運用と同じく
戦闘攻撃機的な運用をされて戦果を挙げている。
後年、朝鮮戦争でレシプロ戦闘機をかき集めようとした米空軍は、
P51に比べタフなP47に白羽の矢を立てたが、どこへ行ったのか
ほとんど残っていなかったと言うエピソードがある。
低速の対地攻撃機として、P51よりも撃たれ強いP47を使いた
かったらしいが、結局は数の確保できるP51が使用された。

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