B32 ドミネーター



2200馬力4発 575km/h
B29と同時に試作開発されだした四発重爆撃機で、B29が失敗した
時の為の、いわば「滑り止め」の機体である。
飛行性能的にはB29と比肩しうるものの、唯一にして最大の違いは、
与圧キャビンが装備されていないことである。 そのおかげで、高高度
作戦能力に関してはB29に遠く及ばない。
1945年5月にフィリピンに初配備され、台湾への爆撃などを数度に
渡って行った。(B29と間違えられたろうと思う。)
終戦間際になって、やっと沖縄に展開したものの、幾度かの本土偵察を
行っただけで、爆撃は敢行しなかった。
初期の生産型は双垂直尾翼機で、安定性が不足した為に、すぐに1枚モノ
に変更されている。
さすがにコンソリデーテッド社もB24で懲りたのか?
日本軍機によって最後に撃破(撃墜じゃない。)されたのが本機である
と、何かで見た気がする。 戦死者(終戦後だったような・・・?)も出た
らしいが、その兵には「勲章」を授与し、戦後の大混乱中の日本には、
明確な政府もなかったので不問に伏すと言う、余裕と言うか灰色と言うか、
戦勝国らしい裁定を下したらしい。

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