PBYカタリナ



1200馬力2発 282km/h
1935年産のこの双発飛行艇は、第2次大戦を戦い、戦後は自衛隊でも
使用され、カナダでは現在でも消火用の機体として使われていると言う
超長寿命機である。 あと10年もすれば「米寿」である。
バリエーションは豊富を通り越して、数え切れない程ある。
非常に長い航続性能、赤道直下でも厳冬の北海でも高い稼働率と
信頼性から、連合軍各国で索敵・哨戒、海上救難に使用された。
画像で見られる補助フロートは、飛行時には翼端に収納されて抵抗を軽減
するようにされている。 もう一つの特徴として、標準装備された主脚が
ある。 当時の飛行艇が水面から陸上に上がる時は、専用の台車に載せて
引き上るのが「常識」であった。
ミッドウェーでは日本機動部隊を発見。 大西洋北方ではビスマルクを発見。
全戦域で数多くの連合軍兵士を海上から救出。 
爆弾も懸吊出来、対潜哨戒に於いても威力を発揮。 Uボートにとっては
天敵の1つになった。
機体の性格上、当然ながら華々しい戦果や話しは無い。 しかし、華々しい
戦果を挙げる為の機体は、こうした地味な機体のバックアップに支えられて
初めて活躍できるのである。

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