OS2Uキングフィッシャー



450馬力 264km/h
主に米軍の大型艦に搭載されていた水上偵察機。
真珠湾奇襲の際のフィルムには、破壊された本機がよく写っている。
アメリカの機体(それも複座機)としてはコンパクトに仕上がっている
のだが、装備エンジンの出力が低く、大量生産された割には性能的に
物足りない感じがある。
アメリカ軍でもその事は認識しており、後継機の開発にも着手して
いたが、ほとんど終戦に間に合わず、結局は本機が第2次大戦を戦い
抜く事になった。
戦後はアメリカ以外の国にも供与され、各国で使用されている。
後継機の開発の遅れについては、生産の優先度が後回しにされた事や、
陸上基地の拡張により陸上機の行動範囲が広くなった事。
空母機動部隊の艦載機が高速偵察や索敵、哨戒、観測を行えるように
整備された事。
そして何より、レーダー射撃の実用化で着弾観測の必要性が薄れた事
などが理由として考えられる。

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