C54スカイマスター



1350馬力4発 442km/h
元々民間向けにダグラス社が開発していたDC4の改修型を、開戦と
同時に生産中に徴用した機体。 初飛行は1942年。 同時に各種の
軍用儀装を施した量産型の生産が始まった。
(改修前のオリジナルのDC4は、日本の四発重爆「深山」の原型ですが
 失敗作の機体だったらしく、それを手本とした「深山」が落第したのも
 やむおえないと言えるのではないでしょうか。)
エンジンや燃料タンク、機内搭載量に改修を加えた各型が生産されて
第2次大戦のあらゆる戦線に投入された。
第2次大戦中の米軍の輸送機戦力は強大で、その一翼を担った本機の
信頼性は高く、戦時下の輸送において事故で失われた機体が数機しか
無いと言う。
大小合わせて14000機の輸送機を作戦させていた米軍の輸送機戦力と
「輜重、輸卒が兵隊ならば、蝶々、蜻蛉も鳥のうち」と歌っていたと
言われる日本軍の輸送力とは、全く比べるべくも無い。
(要約「輸送部隊が軍隊と言うなら、蝶やトンボも鳥と言えるだろう。」)
戦後は本機をベースにしたDC6が民間旅客機として活躍した。
生産から徴用、実戦から戦後へと、その経緯を見るとアメリカの工業力と
生産力を垣間見れる好例のような機体と言える。

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