C46コマンド



2000馬力2発 433km/h
C47よりも一回り大型で高出力の双発輸送機。 1940年の初飛行時は
双発機の中では非常に大きく、翼幅は四発のB17よりも大きい。
またキャビンには与圧装置まで備えられてうたが、これは元々本機が
旅客用として開発された経緯によるもので、軍用では与圧キャビンは
廃止されている。 正面から見ると雪だるまを逆さにしたような正面形を
しており、本来なら上段が旅客で下段が貨物となっていた。
貨物搭載量は同じ双発のC47の1.5トンや、四発のC54の4トンに
対して、双発で3.5トンに達している。
「ハンプ越え」と言われるヒマラヤ上空を飛んでの中国への物資輸送に
マッチした機体ゆえに、多くのC46がハンプ越えの決死行を敢行し
成都のB29基地に燃料弾薬を輸送した。
100本のドラム缶を抱えるC46の能力をもってしても、1機のB29を
日本へ送り出す為には最低でも5機が、爆撃行より危険と言われたハンプ
越えを決行しなければならなかった。 日本を焦土と変えたB29の初期の
作戦行動を支えた機体として覚えておきたい。
戦後は自衛隊にも譲渡され、1970年代まで長く運用されていた。

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