B26マローダー
2000馬力2発 454km/h
マーチン社が戦闘機並みの速度を目指した野心作。
主翼面積の小さな初期型の速度は500km/hを超えており
1940年当時としてはその設計が正解かと思えた。
しかし代償としての翼面荷重の高さと着陸速度の大きさが
事故を多発させた。 初期量産期の引渡し時から既に事故が
頻発した為に問題となっていった。
着陸速度が210km/hにも達するため、練習機での訓練を
終えたばかりの新米パイロットの手に余るのは当然で、後に
主翼面積を増積させたB型が製作され50km/h程の減速
を余儀なくされた。 それでも改善された度合いは低かった。
ここまでで考えてみて判りそうだが、より低馬力のエンジンで
454km/hに近い速度を出し、離着陸に関しても問題なく
運動性も良好なB25と比較すれば、結果としては問題作と
冠せられても仕方ないかも知れない。
初期型がミッドウェー海戦に参加したが、主にヨーロッパ戦線
で運用されており、輸送機や輸送船攻撃の為に固定火器を
増強したタイプも生産された。
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