PBM マリナー



2300馬力2発 340km/h
1937年に試作発注を受けた本機は、年末には量産発注を
受けるという早いテンポで開発がなされた。 マーチン社は
前回PBYとの競争に敗れているので、今度こそはの意気込み
なのか、試作前に小型のテスト機まで作り上げ念入りにテスト
する程の力の入れようだった。
出来上がった機体は、エンジンと海面のクリアランスを十分に
確保する為にガル・ウィングが採用され、なかなか綺麗な外観
をかもしだしている。 これはおそらく方向安定性にも寄与して
いるのではないだろうか。
生産型も多岐に渡り、エンジン換装や燃料増加などの基本的な
派生型もあれば電子戦や水陸両用へと大きく改修された型など。
米海軍だけでなく、英軍や米沿岸警備隊などでも運用されたが、
やはり多くの機体が太平洋方面で運用されたというのは、日本と
ドイツの海軍力の差が原因であろうか。
この機体も12.7mm機銃を8丁装備しており、この年代における
米飛行艇の重武装ぶりがわかる。

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