PB4Y−2 プライヴァティア



1350馬力4発 400km/h
陸軍航空隊のB24を母体として製造されたPB4Y−1が、みかけ
ほとんどB24だったのに対して、本機「−2」は巨大な単垂直尾翼に
変更されており、安定性と、背部機銃座の射界向上を両立させている。
海面を見張る仕事柄、B24に装備されていた排気タービン過給機は
排除され、代わりに元々は1200馬力のエンジンを、1350馬力の
物に換装して、低空における性能向上を狙っている。
もっともそのおかげで、実用上昇高度は5500m程と低くなっている。
航空機としての性能は本家B24よりおおむね低下したが、レーダー
や無線などの電子機器は非常に充実しており、航空機関士を追加
搭乗できるようにした事で長距離長時間の飛行に都合が良かった。
実戦初参加が1945年に入っており、米軍の進出線の前進と共に
日本上空にも姿を現した。
B24との会敵報告の中には、本機との誤認もありえる。 またB32
との誤認もあった。
機体名のプライヴァティアは、大航海時代に国家によって私掠を認め
られた私掠船の事で、いかにもそれっぽい名前である。
もっとも、B24リベレーター(解放者)が掠奪者になる訳だが・・・。

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