Mig−3
1350馬力 628km/h
今でも有名なMig設計局の初期の機体。
Mig1の細部を手直しして正式な量産型とした型で、基本はMig1
と変わらない。 Mig1は少数機が実戦配備されたに過ぎず、
今で言えば先行量産型と言った感じがする。
Mig1は操縦席直下のラジエターの断熱が不完全で、パイロットに
襲い掛かる熱が尋常ではなかったと言う。
緊急時には致命的に脱出しにくい横開き風防も、Mig3で後方
スライド式に改修されたので、実戦部隊で大不評だった熱問題も
何らかの形で改修されたようだ。
機体そのものにはほとんど改修が無いので、Mig1特有の機体の
不安定さは改修されず残され、特に離着陸は難しかったと言う。
この機体もソ連機の多分に漏れず、金属と木製の混合機として
設計・製作されており、胴体後部は木製である。
1940年に初飛行した金木混合機としては速度性能はかなり
良く、独ソ初期には活躍したが、安定性の面からそれ以上の
発展は望めずソ連空軍の主力機とはなれなかった。
Laggと同時期に開発が始まった機体なので、本来ならどちらか
1機種に絞りたいのだが、当時のソ連軍の状況ではそれも許され
なかったようだ。
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