Il−2



1700馬力 410km/h
原型機が「装甲攻撃機」と呼ばれただけあって、ドイツ空軍
にとって、最も撃墜しにくい攻撃機であった。
エンジン、操縦席回りが強力な装甲鋼板で囲まれており、
機体下面のラジエーター部分が比較的脆弱なものの、
20mm機関砲をもってしても、撃墜は難しかったと言う。
「空気やパンと同じくらい、ソ連軍には必要なもの」と評され
た程の機体で、ここまで前線将兵から頼りにされた機体も稀
であろう。 私見ではソ連機中で最高の機体である。
後には練習機にも転用される程の操縦性の良さも持ち合わ
せている為に重装甲ともあいまって、新人パイロットが被弾
しても何とか帰還でき、結果としてパイロットの錬度の向上
に繋がると言う良い結果ももたらせていたと言う。
同機は単座型と複座型があり、複座型は後方用の旋回銃を
装備している。 対地攻撃機としての搭載量も一流で、後期
生産型では37mm砲を装備し、終始、ドイツ陸軍を悩ませた。
本機は最終的に36163機もの大量産機となる。
余談だが、世界最多撃墜王エーリッヒ・ハルトマンが初めて
撃墜した機体は、本機である。

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